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金髪・茶髪・盆踊り

どっかから、「見た人は金髪をアップ」と言うのが回ってきたので、以前遊んだFace Appのを載せる。

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地区の盆踊り、二日間(正味2時間ずつ)踊り切ってヘロヘロ。
日頃の運動不足がいかほどのものか知れる。

ともあれ、懸案の行事が終わったので、仕事、仕事!

# by kayako-saeki | 2023-08-26 21:34 | その他 | Comments(0)

来週発売の『机の下の楽園』は、高田馬場の芳林堂書店さんにサイン本を置いていただく予定です。ただ、書店に届くのは9月に入ってからだそうです。私がサインに行くのもそれからになりますので、8月23日の発売日にはまだ並んでいません。サイン日は、決まりましたらお知らせします。

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# by kayako-saeki | 2023-08-17 17:09 | 「机の下の楽園」 | Comments(8)

作家志望の皆様へ

このところ、官能小説を書きたいという方々からのご相談が相次いだ。
まずは長編を一本書き、フランス書院やマドンナメイトへ投稿してみるようお勧めした。
完成した作品がないことには、編集者も評価のしようがない。
たとえ持ち込みでも、そこは変わらない。
プロットだけで出版が約束されるのは、ある程度実績のあるプロの作家だけである。

私も最初はBL雑誌への投稿から初め、講評をもらいながら2〜3作書き、2000年に雑誌デビューした。
官能作家になったのは、SNSでショートストーリーを書いていたところを、三和出版の編集さんにスカウトされたからだ。
三和の複数の雑誌に短編長編を何本か掲載してもらい、その後マドンナメイトの編集長を紹介して頂いて、2014年に紙の本でのデビューとなった。

6年前にもこのブログで取り上げたが、7月24日にお亡くなりになった森村誠一先生の「作家の条件」というコラムをご紹介したい。

==========
数年前、作家(小説家)志望の人口は五百万人と推定された。だれが、どのようにして推定したのかわからないが、かなりいいかげんな数である。だが作家予備軍が多いことは確かである。
(中略)
作家志望の動機として、生き甲斐、名声、富、生活、社会的ステータス、趣味、時間潰し、余生の筆のすさび等があるが、結局は表現本能に収斂される。すべては表現本能から派生したものである。
これを書かなければ生まれてきた意味がないというほどおもいつめて書いたものが作品として結晶し、読者に支持される。
(中略)
どんな動機から書いても自由であるが、利益を目的とするビジネスと異なり、まず表現欲ありきが作家志望の主流と言えよう。
(中略)。
文芸に限らず、すべての芸術作品は受取り手にある程度の素養を必要とする。その素養を前提としない面白さが通俗の面白さである。
その代表的なものにポルノとギャンブルと闘争がある。この三つの面白さには、読者に素養を求めない。そして、だれにでもわかる安易な面白さを維持できる。
(中略)
一般から遊離せず、また文芸と通俗の間に一線を画すものはなにか。それは作者の志であるとおもう。
読者に迎合した、読者の背丈以下の作品は、通俗に堕する。
読者の背丈以上、あるいは読者に対抗する作品は、読者との間に知的葛藤を生じて、読者の背丈や、知的面積を引き延ばす。
作者の志と独りよがりを混同すると、読者から遊離してしまう。
志は作者それぞれによって異なるが、志のある作品は風格があり、香りが高い。
志なき作品は下品であり、臭気を放つ。
(中略)
作家は自分の持てるものすべてを投入した作品(間接的属性)をもって読者に働きかける。つまり、自分自身の直接的魅力ではなく、作品による間接的なアピールであるので、作者本人は脱け殻のようになっていることが多い。
(中略)
年間五百人近く誕生する作家の中で、生き残っていくのは三人ないし五人と言われている。
==========

官能小説は、通俗小説の代表である。
通俗ではあるが、先生もお書きになっているように、

これを書かなければ生まれてきた意味がないというほどおもいつめて書いたものが作品として結晶し、読者に支持される。

この部分はどのジャンルの小説にも当てはまる。
また、以下の部分。

志は作者それぞれによって異なるが、志のある作品は風格があり、香りが高い。
志なき作品は下品であり、臭気を放つ。

私は「志ある官能小説」を書きたいと思っている。
読み捨てではなく「繰り返し読んで小説世界に浸りたい」と思っていただけるような官能小説である。
だが、これは私個人の信念であって、「背丈以下の通俗性こそが官能小説だ」と思う作家や読者がいてもいいわけである。
個人の好みなのだから、それはいっこうに構わない。

最後に、官能作家になりたいと思っている方に申し上げたい。
「こういうものを書きたい」と思ったら、まずは一本仕上げてみることだ。
書けば本になるのか、これで稼げるのかといった心配は後にして、「これを書かなければ生まれてきた意味がない」という思いをまっすぐにぶつけて書いて欲しい。
そのような情熱よりも、「これは割りに合う作業なのかどうか」が気になる方は、そもそも作家には向かない。


# by kayako-saeki | 2023-08-15 11:57 | エッセー | Comments(2)

今月の仕事

今月は、『新鮮小説』(21日発売)に短編「奴隷になんかならないもン」が掲載され、23日には紅文庫で『机の下の楽園』が発売される。
どちらもKindleで出しているものだが、なにせ10年前に書いたものだから、結構な加筆訂正になっている。

来月は夫の一周忌。
皆様のおかげで、どうにかこうにか原稿を書き続けていられる。
ありがたいことだ。

# by kayako-saeki | 2023-08-01 22:39 | 催事・宣伝 | Comments(2)

黒部・室堂へ

先週、従姉妹や妹と、立山の室堂にある「みくりが池温泉」で一泊してきた。
長野県の大町市の側から入って扇沢で車を降り、電気バス→ケーブルカー→ロープウェイ→ トロリーバスと乗り換えての旅である。

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途中、黒部ダムの放水を見て、名物のダムカレーで昼食。
曇り空だったが、時々薄日が射し、水しぶきに虹がかかるところも見られた。

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夏は高山植物がいっせいに花開き、お花畑となることで有名な室堂だが、7月中旬だとまだ咲き始め。
だが、ハイマツの赤い実が鮮やかで、石楠花にも目を奪われた。

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何よりも素晴らしかったのは、山々の雄大な景色である。
火山ガスの噴き出す窪地には、硫化イオンの溶けた美しい水色の池も見え、歩くうちに、都会暮らしの濁りが浄化される気がした。


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翌朝は、5時に起きて日の出を待った。
高山で御来光を拝むのは、中学2年の時の燕岳(つばくろだけ)登山以来二度目だが、本当に心洗われる体験だ。
写真にはうまく写らなかったが、山の端の雲が虹色に輝き、とても神秘的だった。


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朝は晴れていたが、山の天気は変わりやすい。
7時の朝食時には雨混じりのモヤが広がり、足元もかすむほどになった。
二日目の散策はやめて、どこかの温泉で日帰り入浴でもして帰ろうということになった。
早々に下まで降り、大町の高瀬渓谷の奥にある七倉山荘へ。
みくりが池温泉は硫黄泉だが、七倉は透明な単純泉でアルカリ性が高く、お肌がすべすべに!
七倉川のせせらぎを聴きながら、雨に濡れた鮮やかな緑に囲まれ、キノコ蕎麦をいただいてきた。
高山の神気をたっぷりと浴び、身も心も清められた大満足の旅行だった。

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# by kayako-saeki | 2023-07-16 11:50 | その他 | Comments(2)